14.4. 例

前項の勘定科目設定を使用して、例を通して見てみます。 2人の従業員 (E1とE2) がいて、毎月の税込給与額がそれぞれ1,000ドルであると仮定します。 Tax1とTax2の従業員負担はそれぞれ10%と5%です。 従業員税込給与額に対するTax1とTax2の企業負担はそれぞれ15%と10%です。

開始時に銀行に50,000ドルあります。給与支払いを行う前の勘定科目階層は次のようになります。

給与支払いの例1

給与支払いの初期セットアップ

14.4.1. プロトコルの作成

従業員1の控除リストは次の通りです。

  • E_GROSS_SALARY - 従業員税込給与額 - 1,000ドル

  • E_TAX1 - tax1の従業員負担 -100ドル (E_GROSS_SALARYの10パーセント)

  • E_TAX2 - tax2の従業員負担 - 50ドル (E_GROSS_SALARYの5パーセント)

  • C_TAX1 - tax1の企業負担 - 150ドル (E_GROSS_SALARYの15パーセント)

  • C_TAX2 - tax2の企業負担 - 100ドル (E_GROSS_SALARYの10パーセント)

表14.2 従業員1の取引マップ

勘定科目増加減少
資産:当座預金 850ドル (E_NET_SALARY)
費用:給与1,000ドル (E_GROSS_SALARY) 
負債:Tax1 100ドル (E_TAX1)
負債:Tax2 50ドル (E_TAX2)
費用:Tax1150ドル (C_TAX1) 
負債:Tax1 150ドル (C_TAX1)
費用:Tax2100ドル (C_TAX2) 
負債:Tax2 100ドル (C_TAX2)


14.4.2. 従業員への給与支払い

では、従業員1のために最初のスプリット取引を当座預金勘定科目に入力します。 スプリット取引は次のようになります。

給与支払いの例2

従業員1スプリット取引

ティップ

従業員に給与支払いを行う時、従業員名だけを説明欄に入力します。 GnuCashの小切手印刷機能を使用すると決めた場合、自動的に正しい従業員に小切手が作成されます。 従業員名以外の他の情報を取引に記録したい場合、勘定科目記録簿を2行モードで参照すると使用できる備考欄を使用します。

従業員2のためにこれを繰り返すと、勘定科目階層は次のようになります。

給与支払いの例3

給与支払い後の勘定科目階層

14.4.3. 政府への支払い

負債:Tax1負債:Tax2勘定科目それぞれで、所轄の政府機関にいくら支払わなければいけないかを追跡し続けます。 これらの機関に支払う時期が来た時、当座預金勘定科目から負債勘定科目まで一つの取引を作成します。 費用勘定科目は全く関係しません。 この例ではメイン勘定科目は次のようになります。

給与支払いの例4

政府への支払い後の勘定科目