7.5. 友人への個人貸付 (How-To)

いつも銀行からお金を借りるとは限りません。家族からお金を借りることもしばしばあるでしょう。おそらくお金を友人に貸し付けることすらあるでしょう。 本How-To章では、友人へのお金の貸し付けを扱う方法について説明します。

このHow-Toでは、次の一般的な勘定科目構造に基づいています。


-資産
   -銀行
        -普通預金
   -貸付
        -人
-収益
   -利子収益
        -人

この例では、友人ピーターへの2,000ドル(デフォルトの通貨)の個人貸付を、どのように追跡するかを説明します。

7.5.1. ローン仕様

ピーターはあなたから2,000ドルを借りたいと思っています。そして、次の18カ月間、毎月返済をする計画にしています。 彼は (そんなに親しくない) 友人なので、二人は年利5%で合意します。

ピーターのローン仕様をまとめると次のようになります。

  • 元本 - 2,000ドル

  • 期間 - 18カ月間(毎年12回支払い)

  • 実質年率: 5%

  • 毎月支払額 : ??

それではどのように毎月支払額を計算しますか?

紙とペン、Linux計算機、OpenOffice.org Calcのモジュールのように多くの異なった方法がありますが、最も簡単なのは、GnuCash財務計算機を使用することです。 これにより、毎月支払額は115.56ドルであることが分かります。

適切な簿記をするためには、このうち利子がいくらであり、元本がいくらであるかを知る必要があります。 このためには、OpenOffice.org Calcモジュールや特別なPMT機能のような、より強力なツールが必要となります。

個人ローン詳細の計算

ピーターへの個人ローンの詳細

7.5.2. ローンのための勘定科目

次の勘定科目で開始します (すべての勘定科目が同じ通貨、この場合U.S.ドルとします)。


資産:銀行:USD
資産:貸付:ピーター
収益:利子収益:ピーター
純資産:開始残高:USD

7.5.3. お金の貸付

お金を友人に貸し付ける時は、実際は、資産勘定科目 (銀行、小切手、または同様のもの) から、資産勘定科目貸付への資金移動です。 これを記録するために、資産:貸付:友人勘定科目へ次の取引を入力します。

表7.2 友人への個人貸付

勘定科目増加減少
資産:貸付:友人2,000ドル 
資産:銀行:USD 2,000ドル


お金の貸付

お金を貸し付けた後の勘定科目表

7.5.4. 最初の返済の受け取り

最初の返済 (115.56ドル) を受け取る時、ローンの元本がいくらで、ローンの利子がいくらかを決定する必要があります。

  • この期間の貸付残高総額 = 2,000ドル

  • 1カ月あたりの返済額 = 115.56ドル

  • 支払い明細

  • 5%/12 * 2,000ドル = 8.33ドルの利子

  • 115.56ドル - 8.33ドル = 107.23ドルの元本

これはGnuCashでは次のように入力します。

最初の返済

最初の返済に関する詳細

ピーターのローン未払い残高は、2,000ドル - 107.23ドル = 1,892.77ドルとなります。

7.5.5. 2回目の返済の受け取り

2回目の返済 (115.56ドル) を受け取る時、ローンの元本がいくらで、ローンの利子がいくらかを決定する必要があります。

  • この期間の融資残高総額 = 1,892.77ドル

  • 1カ月あたりの返済額 = 115.56ドル

  • 支払い明細

  • 5%/12 * 1,892.77ドル = 7.89ドルの利子

  • 115.56ドル - 7.89ドル = 107.67ドルの元本

これはGnuCashでは次のように入力します。

2回目の返済

2回目の返済に関する詳細

ピーターのローンの未払い残高は、1,892.77ドル - 107.67ドル = 1,785.10ドルとなります。

2回目の返済後の勘定科目表は次のようになります。

2回目の返済後の勘定科目表

2回目の返済後の勘定科目表

見て分かる通り、元本も利子も毎月異なります。 このため、毎回の返済を受けるたびに、適切な計算をしてスプリットに異なる金額を入力する必要があります。

利子の金額は元本が0となる最後の支払いまで、(ローン総額が少なくなっていくと計算されるので) だんだん少なくなっていきます。 詳細に関してはピーターへの個人ローンの詳細を参照してください。